私の中の私の世界へ。盛岡の巻
牧野伊三夫とハルカナカムラさんのライブセッション鑑賞へ盛岡へ。
私は牧野さんの絵の中でも、とくに音の絵の世界がとても好きです。
この絵の世界は、ハルカナカムラさんとのセッションで生まれたのだそう。
盛岡の「6月の鹿」というカフェにこの原画の他に
同シリーズが、10点ほど12月10日まで飾られているそうです。
店内の雰囲気とあっていて素敵な世界観でした。
盛岡は3回目?だと記憶しています。
盛岡といえば、光原社と、ホームスパンと、南部鉄器と、漆。
過去2回は、もうそれだけが目当てでしたが、今回はあれから年齢を重ねたせいもあり、物欲にもある程度区切りがついて ?、ライブを楽しむことと盛岡の人と空気を感じることができました。
あらためて、なんていいところなんだ盛岡!!という感想。
今回、
盛岡のはじめは、行きたかったお店は定休日で、食べログでざっと調べ、お腹が空いた一心で急いで飛び込んだ喫茶店にもかかわらず、店員さんのしずかに、けれど、気の晴れわたったような心地よさに感動し、隣席の (多分私と同世代?)おばさまたちの元気な笑い声のハリの透明さにもよいエネルギーをいただき感動。
盛岡、なんて気のいい場所なんだろう!!からはじまりました。
盛岡は中心地が程よくさかえていて、古いものを大切にする民藝文化があるので、
若い人たちにその空気が根付いているようです。私にとってもとても心地よくしっくりきました。
牧野さんとハルカナカムラさんのライブセッションでは、 CDではいままでには
聞いたことがないハルカさんの即興演奏と牧野さんの即興画。
こういう曲がたくさんはいったCDもあったらいいなーと思いました。
自分の中から出てくるものをその場でストレートに表現して生きていることの素敵さを堪能しあっという間に終わってしまったライブ。
その後、
牧野さんの個展が4箇所のお店で開催されていたので、そのお店をめぐりながら絵を鑑賞する楽しみもありました。
途中ランチに6名ほどで立ち寄った「くふや」という食事やさん。
ここにも衝撃が。
お店のドア開ける前に、メニューが貼ってあり、コーヒー1500円。
東京でもみない価格。いったいどんなコーヒーなんだろうか!!という客を
はねかえすような驚き。
ランチメニューは2種類のみ。
4500円の膳か1500円の膳。
なんて吹っ切れすぎたメニュー。
今回は1500円の方。
ものすごく私好みの精進料理でした。
最初の喫茶店に入ったときに気づいたのですが、
盛岡はとーっても薄味です。
「くふや」の店主のおふたりは、元々光原社の可否館立ち上げの時のスタッフさんだったそうで、くふやに置いてあるもの全てにこだわりが感じられました。
窓際の席を見たときに、「あっここは以前にお仕事で連れてきていただいた場所かも、、、」とうっすらした記憶があるようなないような。
そして、店主が、デザートは「全員6名分か、もしくは0でお願いします」と。
私は、そのこだわりにさらに衝撃を受けたのに、肝心な理由を聞くのを忘れたことをあとになって後悔しました。
後からお客さんが4名まとまって入ってこられ、店内はいっぱいに。
窓側の席には、ギャル風の茶髪の色白の若い女性が、膳とデザートをオーダーして一人で黙々と召し上がっておられ、それをみて、お店のこだわりや雰囲気に、年齢も何も関係なく人がやってくるという感動の光景をみました。
その後くふやに販売されていた「くふやくわづ」というこのお店の経緯が書かれている本を購入して、ホテルに戻ってすぐに熟読しました。
1時間あれば読める店主へのインタビュー本でとても面白かったです。
くふや、ものすごく深い独自性です。
この本は、自営業されている方にはとても興味わく本であるはずです。
盛岡のブックナードさんかくふやで販売されています。
くふやに行った後にこれを読むとより感動深いです。
平井さんと小田原さん、お二人の生きてこられた経緯があるからこそできることだと感じましたが、この深い独自性、見習うべきところ、考えさせられるところがたくさんありました。
ただ、だからと言って、これを真似すればできるか、、といえば、人それぞれですが、
わたしはではないなと思いました。
今までわたしにとっても模倣は大切な学びでしたが、
模倣の時代も終わるときなのかもしれません。
この本を読んだ後、外部の情報をできるだけ遮断して、もっと深く自分の方法を探る必要があるなということを再考するいいタイミングをいただきました。
風の時代、ただただひたすらに自分を持つ。もっと深く自分の中に入っていく。
情報と模倣のあふれている時代に、しずかに私のなかにさらに深く入ってもっともっと私の世界をみつけていく。
それはとうめいな世界。
と思いながら、家に戻ってひさしぶりに YOUTUBEをみてしまうもう一人の自分 (笑 )
これももうすこしやめたほうがいいと、冷静な自分がつぶやいています。
さぁ私はどう生きよう。
11月誕生月にここに導いてくれた旦那さんと皆様に心から感謝です。
盛岡に感謝。ありがとうございました✨
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